1985年式のフェラーリ!私はスーパーカーブームど真ん中世代ですので、今見ても憧れの車です。
本当に惚れ惚れしてしまいます。
先日のトランザム同様、かなり硬化が進んでしまった革シートの補修のご依頼を頂きました。
しかも硬化してる上にサイドサポートの擦り切れも激しく、更にはステッチ箇所で20cm近く裂けてしまっています。本来は明らかに補修の範疇を超えている案件で張替えをお勧めしましたが、「とりあえず補修でお願いしたい」という事でしたので、”強度のお約束は出来ません”という事を承知して頂いての作業となりました。
このシートですが面をきれいに整えようとしますと、硬化した革がまるで厚紙のように擦り切れてしまいます。
また裂けているところはウレタンも固くなってしまっていて押しても口が塞がらない状況。
まずは補修する際に使用しますベース剤そして専用の特殊な方法と充填剤を駆使して作業を進めてみました。
この様な施工での問題は、強度を出そうとしますと充填剤を厚盛しなければなりません。
しかしそうなると見た目がきれいではなくなってしまいます。見た目重視にすると逆に強度が・・・そのバランスをどこで取るかで悩みました。
通常ではお受け出来ない施工ですが、またまた精進しなければいけないと思った施工でした。
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